sd-wanは、ネットワークをソフトウェアで制御するsdn技術をwanに適用して、拠点間の接続やクラウドへの接続の際に柔軟なネットワーク構成およびトラフィックコントロールなどを実現する技術およびサービスの名称です。sd-wanを使うことで、拠点間での接続の中で信頼性がそれほど求められない通信についてはインターネットVPNで、通信遅延の影響が大きくなりがちなビデオ会議の場合はクローズドVPNなど、それぞれトラフィックの種類により利用する回線を使い分けができるようになります。最近は、コロナ渦の影響でテレワークの利用頻度も増えていて、sd-wanの技術への利便性が高くなっています。従来の拠点間といった場合は、支店と本社などのような関係が主流でしたが、テレワークの多様化は本社と従業員の自宅といった形になっているわけです。
また、ビジネスの中ではスマートフォンやタブレット端末を利用する機会も多くなっていて、このような技術が欠かせない存在になっています。通常のインターネット接続の場合は、データセンターの中で構築が行われているインターネットゲートウェイを径有して接続する、このときMicrosoft365などのような信頼できるクラウドサービスについてはそれぞれの拠点に接続されているインターネット回線を利用して直接アクセスを行うインターネットブレイクアウトやローカルブレイクアウトなど、このような回線の選択肢もsd-wanを利用すれば実現できます。